管理人:@grothendieck__

猫も家に引きこもるくらい暑い夏のことである。

グロは国王に頼まれて、貴族向けの大学の政治教授をしていた。どうせ夏休みで暇なので、無知で高飛車で富裕な青年相手に適当なことを言って、国王から莫大な報酬を得ようとした。

そんな具合なものだから、講義の内容も大変いい加減であったが、青年らは無知の極みなので、グロの専門分野に関しては、彼らは鵜呑みにして信じてしまった。

しかし、その後に放った一言が世間を騒がすことになるのである。

グロ「例えば、素数といえば、57みたいなのがあるが...」

青年「偉大なグロ、57は素数ではありませぬ」

グロは激怒した。必ず、かの無知の温室育ちを除かなければならぬと決意した。グロには数学がわからぬ。グロは、人文学者である。己のセクスを振り、ショタと戯れ暮らしてきた。けれども15歳以上に対しては、人一倍に敏感であった。

グロは暴れ回った。講堂内のあらゆる物という物を破壊し、それを投げた。

逃げやうとする青年に対しては、得意の長時間蘊蓄披露攻撃を与え、精神活動を停止させた。即ち彼らは廃人に陥ったのである。

あらかた暴れ終わりすっきりしたグロは、颯爽と自宅に帰宅し、幼き良人と激しい夜を過ごした。

数日後、グロの自宅に国王の手下の官吏がやってきて、翌日の法廷への出頭を求めた。

どうやら、廃人にした青年のうちの数人が、国王やその側近の親類或いは親戚であったらしく、彼らは最早何も考えられなくなった廃人らを見て、嘆き苦しんだ。

国王はその代償として、グロを磔にするやうだ。

グロは翌日までに無罪放免となる方法を考えなければならぬ。

グロは銭湯へ行った。湯に浸かっていた時だった。

そうだ!57を素数だってことにしちゃえばいいんじゃないか!

残念ながらこの国の市民は皆無知である。つまり、知識人に絶対の権力がある。それに逆らったことにすればよい。

都合の良いことに、彼らは知識がない為に、素数という概念を知ってるものは殆どいない。

グロは裸のままで白湯から飛びてて、そのままその足で市街地を走り抜け、家で羊皮紙と万年筆を出し、ものの数分間で57が素数である証明を書き上げた。

翌日、法廷に出廷し、グロの思惑通りにことが進み、グロは無罪放免。

それどころか、国王から直々に、国の文部行政を委託され、教育界を掌握した。

指摘したことによって廃人化した青年の父親である、数学者のストライプキメデスによって、グロが暗殺未遂を受けるのは、また後の話である。

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